ARTHUR-AQUAMARINE's MEMO

メモ整理中。リンク貼り換え終了。読みかえし3章2まで中。


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◇ 04 現代のヒューマニズム

  • ヒューマニズムの危機と、現代ヒューマニズムの特質を理解しよう。
  • 各活動家が実践したことと、その根底にある思想との関連を理解しよう。
  • 非暴力主義の流れと、運動の方法としてのその発展を理解しよう。

③ 人間愛と奉仕活動に従事した活動家

シュヴァイツァー
 シュヴァイツァーはその生涯をアフリカでの医療活動にささげた。シュヴァイツァーの思想の根底にあるものは、生命への畏敬という理念である。これは、「あらゆる生命は生きようとする意志をもっている」という認識に基づいている。シュヴァイツァーは、人間のみならず自然界のあらゆる生命がこの意志を持つとし、「わたしは、生きようとする生命にとりかこまれた生きようとする生命である ※(1)という事実を深く認識するなら、人は自分の生命に対するのと同じように、あらゆる生命を価値あるものとして尊び、畏敬の念を持つところに至るとした。ここから道徳の根本原理も出てくる。すなわち、「生を保持し、生を促進するのは善であり、生を破壊し、生を阻害するのは悪である ※(2)とシュヴァイツァーはいう。
 しかし、この原理には、一つの生命は必然的に他の生命を犠牲にしなければ自己の生存を貫くことができない ※(3)という根本的な問題がある。これに対して、シュヴァイツァーは、生命の破壊や損傷はいかなる場合も悪だとした ※(3)。人間はこの倫理的な葛藤の中で、他の生命に対する最高度の責任感を持って、主体的な決断を下していくしかない。生命への畏敬は、人間が周囲の生命にいつでも関心を持ち、それらを尊び守っていく限りない責任を人間に求めている。
マザー=テレサ
 マザー=テレサは、自身が信仰するキリスト教を他人に押し付けることなく、相手の信仰を尊重しながら、あらゆる恵まれない人々に奉仕した。マザー=テレサによれば、この世で最大の苦しみは、経済的な貧困でも病気でもなく、誰からも愛されず見捨てられ、自分は必要とされない人間だと感じることである。そして、ただそうした人々の人間としての尊厳を認め、真心を込めて愛することでしか、この苦しみをなくすことはできないと説いた。
マザー=テレサの言葉
  • 病人や貧しい人のお世話をする時、私たちはキリストの苦しんでいる体のお世話をしているのです。
  • 何度でも飽くことなく繰り返して言います。貧しい人々が最も求めているのは、憐れみでなく愛なのです。彼らは自分たちの人間としての尊厳に敬意を払って欲しいのです。そして彼らが有している尊厳は、他の人間のそれと全く同じ質と量の尊厳なのです。
  • 私たちは雲の上と言いましょうか、非現実の世界に住んでいてはなりません。私たちのまわりの人々を理解するように懸命の努力を尽くすべきです。そして、共に住む人々をよりよく理解するために、自分自身をまず理解することがどうしても欠かせないのです。
『マザー=テレサ 愛と祈りのことば』(訳:渡辺和子 PHP文庫)
市民によるボランティア活動
(1) ボランティア活動とは
 シュヴァイツァーやマザー=テレサらの活動も刺激となって、現代の世界では、非常に多くの一般市民やその団体が、さまざまな困難に見舞われている人々に対し、物質的報酬を求めず自主的な奉仕活動に取り組んでいる。これらは一般にボランティア活動 ※(4)とよばれている。これらは市民による積極的な社会参加、すなわちサルトルのいうアンガ―ジュマンの一つのあり方と見る事もできる。
(2) 日本における近年の動向
 日本では、1995年の阪神・淡路大震災のとき、数多くの市民ボランティアが被災者の支援などに活躍した。これを機に、ボランティア活動への一般の関心が一挙に高まったために、この年をボランティア元年ともいう。1998年には、ボランティア活動に取り組む民間組織に、NPO非営利組織 ※(5)としての法人格を与えるNPO法(特定非営利活動促進法)が成立した。
シュヴァイツァー
赤道アフリカ(ガボン)での医療・伝道活動
生命への畏敬に基づく活動
マザー=テレサ
インドその他で病人・貧者・孤児などへの奉仕活動
→ この世の最大の苦しみは、誰からも愛されず見捨てられること
一般市民の奉仕活動
ボランティア活動(日本)
→ 1995年 ボランティア元年
→ 1998年 NPO法(特定非営利活動促進法)
注釈
シュヴァイツァー
- Albert Schweitzer [1875~1965]
 アルザス(現フランス領)出身の神学者・哲学者・医師・音楽家。牧師の子として生まれ、ストラスブール大学などで学ぶ。聖職者や宗教哲学の講師を経て、改めて医学を学ぶ。1913年、38歳のとき現在のガボンへ赴き、ランバレネに病院を建て、医療と伝道を開始した。1952年にはノーベル平和賞を受賞。主著に『水と原生林のはざまで』『文化と論理』などがある。
(1) 生命にとりかこまれた生命
(2) 生を破壊・疎外するのは悪である
『シュヴァイツァー 選集7 文化と理論』(訳:氷上秀廣 白水社)より抜粋。
(3) 必然的に他の生命を犠牲にする
たとえば生きるために他の生き物を食べ、自己の生存を脅かそうとするものがあればこれを排除し、あるいは殺すといったこと。
(4) 生命の破壊・損傷はいかなる場合も悪
たとえば医学の進歩に役立つからといって、何の反省もなしに動物実験を行うことは許されない。その実験がどうしても必要なのか、必要だとしてももっと動物を苦しめずに済む方法はないのか、常に問い直さなおさなければならない。
マザー=テレサ
- Mother Teresa [1910~1997]
 本名アグネス=ゴンジャ=ボヤジュー(Agnesa/Antigona Gongea Boiagi))旧ユーゴスラヴィア(現マケドニア)のスコピエ生まれ。18歳で修道女となり、翌1929年インドに派遣され、コルカタなどで教育や宣教に従事する。最も貧しい人々に仕えるようにという神の呼び声を聞き、修道会を離れてコルカタのスラム街に入り、子供のための青空教室などを始める。その後、「死を待つ人の家」「孤児の家」「平和の村」などの施設を設立。1948年インド国籍を取得。1979年にノーベル平和賞を受賞。2003年、ローマ教皇は異例の早さで彼女を福者(聖人の前の段階)とした。
(5) ボランティア活動
災害時の救援、障害者や高齢者などを支援する福祉活動、発展途上国の援助、平和や環境・人権を守る活動など分野は多種多様である。
(6) NPO(非営利組織)
NGO(非政府組織)もこれと似た概念だが、NGOは政府系ではない民間の組織という点が強調され、日本では発展途上国の援助などで国際的に活躍する組織をさす場合が多い。
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