ARTHUR-AQUAMARINE's MEMO

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TOPETHICS AND PHILOSOPHY ≫ 第5章 西洋現代の思想 >> 05 思想の新潮流 ポストモダン以降 >> ① 批判理論
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◇ 05 思想の新潮流 ポストモダン以降

  • 批判理論から現代思想まで、思想の潮流を把握しよう。
  • 「道具的理性」や「野生の思考」など、重要用語の背景にある考え方を理解しよう。
  • ラカンやリオタールなど、さらに踏み込んだ知識にふれてみよう。

① 批判理論

理性の見直し
 ドイツのホルクハイマー(1895~1973)やアドルノ(1903~1969)は、ナチス・ドイツのファシズムの隆盛とそれがもたらした悲惨な結果に直面し、ヨーロッパ的理性について深刻な反省をせざるを得なくなった。ヨーロッパ的理性とは、人々に自由と解放をもたらそうとした啓蒙的理性のことである。理性は、なぜ個人を抑圧し、市民社会を崩壊させる支配原理になってしまったのか。この問いが、のちに批判理論 ※(1)とよばれる彼らの思想の出発点であった。
道具的理性
 ホルクハイマーとアドルノは、共著『啓蒙の弁証法 ※(2)の中でこう述べている。啓蒙的理性は目的のための単なる道具となり、理性本来の機能である批判の機能を失ってゆく、と。つまり、理性は道具的理性に成り下がってしまったというのである。理性はもともと批判の能力を通じて、神話や迷信を打破してきたが、現代資本主義社会の中で管理と操作と支配に仕えるうちに、批判の能力が鈍化し、自己を反省する事すらできなくなる。このような理性の力の低下(理性の道具化)が、教条主義や権威主義といった、それ自身の原理を絶対化する考え方を生み出すことになった ※(3)
批判理論
社会の支配原理となった理性の見直し
ホルクハイマーアドルノフランクフルト学派)による考察
→ 理性は道具的理性に成り下がったという指摘
注釈
(1) 批判理論
批判理論は、主にフランクフルト大学の社会研究所に集まった理論家たちの思想ということで、フランクフルト学派とよばれる。他にマルクーゼフロムハーバーマスなどがいる。
(2) 啓蒙の弁証法
他に両者の著作としては、ホルクハイマー『理性の腐食』、アドルノ『ミニマ・モラリア』『否定弁証法』などがある。
(3) 権威主義・教条主義
ドイツの精神分析学者であるフロム(1900~1980)も『自由からの逃走』の中で権威主義の由来について論じている。フロムは、自由を獲得した人々が、自由がもたらす孤独と不安に耐えきれず、ファシズムへと巻き込まれていった大衆のありさまを分析した。
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