ARTHUR-AQUAMARINE's MEMO

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◇ 01 日本の思想の源流

  • 日本の風土の特色と日本人の生活の源流を理解しよう。
  • 日本人の信仰、生き方、自然観の特色を理解しよう。
  • 日本の文化、思想の特色についての主要な考え方を理解しよう。

⑤ 日本文化の特色(日本文化論)

重層的構造
 和辻哲郎は著書『続日本精神史研究』の中で、「日本人ほど敏感に新しいものを取り入れる民族は他にないとともに、また日本人ほど忠実に古いものを保存する民族も他にないであろう」と述べ、新しいものと古いものが重層的に共存する日本文化の特徴を指摘している。
 日常的な衣食住における和風・洋風の折衷関係にはじまって、宗教における神社崇拝・仏教・キリスト教の関係に至るまで、この「重層的構造」は日本人の文化全体に通底する特徴として見出される。そこでは、新旧どちらかが徹底的に否定され捨てられるのではなく、逆に新旧が全く融合して別のひとつになるのでもない。両者は相互に特殊なものとして区別されながらも、それぞれが日本人の生活における一契機として根強く生き続け、その時々に様々な形を取って現れてくるのだという。
恥の文化
 アメリカの文化人類学者のベネディクトは著書『菊と刀 ※(1)において、「西洋文化は神に対して背くことを罪と考える「罪の文化」である。これに対して、日本人の場合は共同体での調和を重んじ、自分の行為の善悪よりも、自分の行為が他人に対してどのように見られるかを気にし、恥をかかないように行為する「恥の文化」であると述べた。
タコツボ型とササラ型
 丸山真男(まるやままさお) ※(2)は著書『日本の思想』で社会と文化を二つの型、タコツボ型ササラ型に分けて考えることができると言う。ササラとは竹の先を細かく切っていくつも割ったもののことである。タコツボはそれぞれ孤立したタコツボが並列していることを言っている。
丸山はヨーロッパの学問はササラ型で、共通の長い文化的伝統が根にあって、個別科学が先端にたくさん分化していると言う。これに対して、日本の場合は、各々科学を掘り下げていくと共通の根にぶつからないで、各学科がみなタコツボになっていると指摘している。日本ではそれぞれがタコツボに篭っているので、各分野間、あるいは各社会科学相互の間においてもコミュニケーションがとれない状態であると指摘している。
タテ社会
(1) タテ社会・ヨコ社会
 社会人類学者の中根千枝(なかねちえ) ※(3)は『タテ社会の人間関係』において、日本社会の特徴を分析し「タテ社会」と呼んだ。 タテ社会とは場を共有する社会集団のことで、これに対してヨコ社会は場よりも資格を共有する社会集団である。
 ヨコ社会の典型としては、職業によって集団に分かれるインドのカースト制度があげられる。ヨコ社会でいえば、例えばパイロットとか、エンジニアといった具合に資格・職種によって集団が形成されるのである。これに対して日本のように場を重視する集団では、記者であるとか、パイロットである前に、A社、B社の者であるということになる。そこでは、強い「ウチ」意識が形成される。
(2) ヨコ・タテのつながり
 日本の社会では「会社」は、個人が一定の契約関係を結んでいる企業体として、自己にとって相対する客体として認識されるのではなくして、私の、また我々の会社として、主体化して認識される。労働者は他の会社の労働者とつながるよりも、自分の会社の経営者と強いつながりを持つのである。
(3) タテ社会の特徴
 タテ社会の成員はウチ意識が強く、定着を志向するので、外に出ることに大きな抵抗を持つ。集団が危機に遭遇した場合、弱い部分が切り取られたり、他に移ることになる。働くのは常に地位の低い成員であり、頂点かそれに近い成員は余程のことがない限り働かない。中央中心の価値観になりやすく、中央から遠い所に位置することは、マイナスを意味し、現場軽視になりやすい。
(4) 甘え
 土居健郎(どいたけお) ※(4)は著書『「甘え」の構造』において、精神医学の立場から「甘え」は日本人の精神構造を理解するキー概念であるとした。甘えは、子どもが親子関係において典型的に示すように、周りの人に好かれて依存したいという欲求であり、日本人特有の感情だとされた。「すねる」「ひがむ」「ひねくれる」「恨む」はいずれも甘えられない心理から生まれる感情だとされている。
日本文化論
日本の重層性恥の文化(⇔罪の文化
日本社会論
タコツボ型(⇔ササラ型)、タテ社会(⇔ヨコ社会)、「ウチ」と「ソト」、甘え
注釈
(1) 『菊と刀』
『菊と刀』はアメリカの人類学者ベネディクト(1887~1948)が日米戦争当時、未知なる対戦国の日本人の行動様式を明らかにしようとして書かれたものである。1946年に出版された。
(3) 中根千枝
中根千枝(1926~)は社会人類学者。専門はインド、チベット、日本の社会組織の研究。
(4) 土居健郎
土居健郎(1920~2009)は精神医学者。日本人の精神構造を解き明かした『「甘え」の構造』の著者として有名となった。
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