ARTHUR-AQUAMARINE's MEMO

メモ整理中。リンク貼り換え終了。読みかえし3章2まで中。


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◇ 03 儒教の伝来と日本化

  • 朱子学の受容と発展について理解しよう。
  • 日本の陽明学の主張と発展について理解しよう。
  • 古学による儒教の日本的発展について理解しよう。

③ 陽明学の展開

中江藤樹(なかえとうじゅ)
 中江藤樹ははじめ四国の大洲藩に仕えていたが、老いた母を養うため、武士の身分を捨てて故郷の近江へ帰った。藤樹は朱子学を形式的で外面的な規範にとらわれがちだと批判し、を重視した独特の思想を形成した。母への孝、藤樹書院での門人への教育、農民への感化によって、近江聖人と呼ばれた。また藤樹は晩年に陽明学に傾倒し、日本における陽明学の祖と呼ばれた。
(1) 孝
 藤樹の思想の中心は「孝」である。孝は通常、親への孝養を尽くすことを意味するが(>> 参照ページ)、藤樹の孝は天然自然(宇宙)の根源的なはたらきであり、すべての物事・事象を貫いている根本的な道理である。孝は人間にも備わっている。人間での孝は人を愛し敬うこと(愛敬 ※(1)であり、親子のみならず、すべての人間関係で行われるべき徳である。
(2) 時・処・位
 孝は宇宙万物を貫く普遍的な道理であるが、その実践に際しては、場所)と身分)を適切に判断して行うことが重要である。藤樹は「人間尊卑の位に五段あり」と述べて、天子・諸侯・卿大夫(けいたいふ)・士・庶のそれぞれが行うべきことに違いがあるとしたが、道徳を実践するということにおいては、人間はすべて天地の子であり、平等であると考えた。
(3) 陽明学
 陽明学は中国の明代に王陽明によって唱えられた学で、朱子学が欲望を抑えて「理」を探究することを説いたのに対して、心の内にある良知を発揮することと知と行為との一致である知行合一を説いた。藤樹は、37歳の時、王陽明の書を読んで深く共感し、孝の根底には、生まれながらに備わっている善悪を分別する心である良知があり、この良知を行為において実現する知行合一を説いた。
熊沢蕃山(くまざわばんざん)
 熊沢蕃山は、中江藤樹の影響を受けて、礼法は時・処・位にあわせて適切に定めなければならないとした。それは礼法であっても状況によっては適切となったり、不適切となったりするからであるという。また武士の職分は人民の守護教育にあり、致良知に基づく慈愛と勇強の文武の徳の涵養(かんよう) ※(2)が学問の目的であるとした。さらに山々の木々を取りつくしてしまうと山の保水力が失われ、洪水などの原因となるので治山治水に努めることを主張した。蕃山のこの考えは環境保護の先駆とされる。
《 近世以前の儒教 》
中江藤樹
日本における陽明学の祖、愛敬
陽明学
中国の明代に王陽明が大成、知行合一
注釈
中江藤樹 - [1608~1648]
 日本陽明学の祖と言われる。近江の国(滋賀)に農民の子として生まれる。9歳の時米子藩の祖父の養子となり、翌年伊予の大洲に移った。15歳で祖父を継ぎ、19歳で郡奉行となった。17歳の時「四書全書」を読んで朱子学に傾倒するようになった。27歳の時母への孝養を尽くすために脱藩して、帰郷した。以後「藤樹書院」で村人に朱子学を講じながら、清貧の中で求道生活を続け、「近江聖人」と呼ばれた。37歳の時「陽明全書」を読んで、陽明学に没頭するようになった。主著に『翁問答』がある。
(1) 愛敬
愛は懇ろ(ねんごろ)に親しむことであり、敬は上の者を敬い、下の者を軽んじ侮らないことである。
熊沢蕃山 - [1619~1691]
 京都に生まれる。16歳で岡山藩池田公に仕える。23歳の時中江藤樹に入門して4ヶ月学び、強い影響を受ける。27歳の時備前藩に帰り、藩政改革に携わり、功績をあげた。為政者は民の幸福に重きを置くべきだという考えを飢饉救済を通して実現した。のち幕政批判のかどで下総(しもうさ)の国古河(茨城県)に幽閉され、その地で没した。主著『大学或問(だいがくわくもん)』
(2) 涵養
水が自然に染み込むように、無理をしないでゆっくりと養い育てること。
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