ARTHUR-AQUAMARINE's MEMO

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◇ 08 市民社会の形成と近代思想の発展

  • 市民社会の成立を背景として生まれた社会運動の思想を理解しよう。
  • 個人を原理とする思想の発展について理解しよう。
  • 社会のゆきづまりの中でどのような思想が模索されたか理解しよう。

④ 近代のゆきづまりと超国家主義

宮沢賢治(1896~1933)
 18歳の時『法華経』を読んで感動し、法華経に基づいた生き方、菩薩行を実践しようと考えるようになった。高等農林学校を卒業後、農学校の教職に就き、やがて職を辞して農耕自炊の生活に入り、羅須地人協会を設立した。ここで賢治は農村青年に農民芸術、稲作法、科学などを講義した。また付近の村に肥料設計所を設け、農村を巡回して稲作指導、肥料設計を行った。賢治は詩や童話などを通じて、どんなに小さな生命でも差別されず、宇宙の働きと一体化して自らの生命を全うすることのできる理想世界を描いた。「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」(『農民芸術概論網要』)という言葉には、菩薩行を求めた賢治の願いが込められている。
《 宮沢賢治 》
小林秀雄(1902~1983)
 小林秀雄は日本近代批判の確立者である。小林はボードレールやランボーの影響を受けて、『様々なる意匠』で文壇に登場した。小林の批評の新しさのひとつは批評を方法的自覚のもとに行った点にある。「批評とは懐疑的に己の夢を語ることではないか」とは小林の言葉だが、彼は批評を、他人を批評することとは考えなかった。他人を語ることによって、自己を語るのが批評であると考えた。その点において、小林の批評は素材に寄りかからず、自立したものであり、批評を自立した創造的行為として確立した。
 また、小林は『様々なる意匠』以来、既成の趣向や概念を批評の対象に当てはめる方法ではなくして、既成の理論を用いずに直接に対象と向き合い、様々な意匠(趣向)を排除しても動かないものこそが確かなものであるとして、そこから批評を展開した。晩年には本居宣長を扱った代表作『本居宣長』を著した。
《 小林秀雄 》
超国家主義
 昭和初期には、超国家主義と呼ばれる極端な国家主義が現れた。
 北一輝(1883~1937)は、『日本改造法案大綱』において、幕末維新以来の内憂外患の時代だと認識を示す。その時代認識の上に立って、国民は冷静に物事の根本を考察して、挙国一致で国論を定めて大同団結し、天皇の大権による発動をもって国家改造をはかるべきだとした。彼は天皇と国民の直結のもと、普通選挙の実施、私有財産と土地所有を制限することなどによって自由と平等を実現すべきだと説いた。また、対外的には自衛のために戦争のみではなく、不当に抑圧されている外国や民族を解放するための戦争及び人類共存を妨げるような大領土の独占に対する戦争を認めた。欧米列強に対して対外戦争を起こして、植民地支配の均分化をはかるべきだと説いた。この主張は青年将校による軍事クーデターである二・二六事件(1936年)の思想的支柱となった。
国体論の台頭
 国体(天皇を中心とした秩序・政体)は、国民の思想を規制するのに猛威をふるった。満州事変(1931年)をきっかけに軍国主義が大勢を占め、自由主義も取締を受けるようになった。国体の観念は、満州事変以後、戦時体制化が進むと共に時代のキーワードとなった。民主主義的風潮では定説とされていた美濃部達吉(みのべたつきち)(1873~1948)の天皇機関説 ※(1)は、日本の国体を破壊するものとして非難されることとなった。また津田左右吉(つだそうきち)(1873~1961)の『神代史の新しい研究』も、国体を破壊するものであり、天皇に対する不敬罪に当たるとして発禁処分となった。
宮沢賢治
農民芸術
小林秀雄
日本近代批評の確立者、『様々なる意匠』
北一輝
国家改造、超国家主義
美濃部達吉
天皇機関説
注釈
(1) 天皇機関説
統治権は法人としての国家にあり、天皇はその最高機関として統治権を行使するという学説。天皇機関説は国体に反するとして攻撃され、著書は発売禁止となった。
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