ARTHUR-AQUAMARINE's MEMO

メモ整理中。リンク貼り換え終了。読みかえし3章2まで中。


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◇ 02 宗教改革

  • 宗教改革が起こった背景を、西洋近代が誕生した背景までさかのぼって理解しよう。
  • ルターとカルヴァン、それぞれの改革思想の内容を整理しよう。
  • 「職業人」という新しい人間観を、ルネサンス期の「万能人」と対比しておさえよう。

② カルヴァンの思想

 ルターの宗教改革思想やその後のドイツ・フランスの福音主義の影響を強く受け、ルターの主張をさらに徹底させたのがカルヴァンである。カルヴァンの改革運動は、理想のキリスト教都市 ※(1)の建設を目指すもので、市民の生活全般に彼の宗教理念が浸透するよう神権政治が行われた。
予定説
 カルヴァンは、人間の救済と滅亡の問題はその人の人生に関わりなく、天地の創造主たる神によってすでに定められていると説いた。カルヴァンの信仰の核心となるこの考えを予定説 ※(2)という。
 カルヴァンは、予定説を、人間の力では決してはかり知ることのできない神の意志であり恩寵であると考えた ※(3)。そこには、創造主である神に対する絶対的な信仰と、神を前にした人間の徹底的な謙虚さがある。したがって、カルヴァンによれば、人間は神の意志と恩寵を信仰によって知り、神の栄光のために与えられた役割を誠実に遂行するに他ない存在なのである。
予定説
 予定とは、神が人類の各個人がかくなることを望まれることを、御自分のうちに決定された神の定めである。なぜならば、各個人は同じような運命をもって創造されたのではない。永遠の生命は、ある人々に定められ、永遠の断罪が、ある人に定められているのである。……この聖書の明白な教理に適合するように、永遠不滅の決定によって、神は救いにいれることを欲するものと滅びに定めようとするものを、一挙に決定されたのである。われわれは、この決定が選ばれたものに関する限りは神の無償の憐れみに基づくものであって、人間の功績とは全く関係のないものである。
『キリスト教綱要抄』(訳:竹森満佐一 新教師出版社)
職業人
 人間の第一義的な義務は神の意志にかなう生き方をすることだとカルヴァンは考えた。そのために神から人間に与えられたのが「天職」、すなわち職業である。カルヴァンはルターの職業召命観を引き継ぎ、職業を、神が人間一人ひとりの個性を見定め特別な任務として与える神聖なものとして捉える。そして、人間が一生懸命働き、勤勉・質素・倹約に努めることは、神の栄光をたたえる行いであり、その結果として得られる利潤は神の祝福のしるしだとした。ここに、ルネサンスにおいて理想の人間像とされた「万能人」に対し、宗教改革では職業人という新しい人間観が形成された。
カルヴィニズムの影響
 カルヴァンの職業召命観に基づく新しい職業倫理は、経済活動による利潤の追求を認めなかった中世的な価値観を打ち壊し、当時台頭しつつあった市民階級の人々の励みとなった。カルヴァンの思想(カルヴィニズム ※(4)は、近代資本主義の形成に貢献しただけでなく、ヨーロッパ各地の人々にも多大な影響を与えることとなった ※(5)
宗教改革
ウィクリフフスルターカルヴァン
ルター
・信仰の核心は宗教義認説(信仰によってのみ義とされる)
 → 聖書中心主義万人司祭説
・職業に貴賤の区別はないとする職業観(職業召命観
カルヴァン
予定説(人間の救済と滅亡は神により定められている)
注釈
カルヴァン
- Jean Calvin [1509~1564]
 フランス北部のノワイヨンに生まれる。大学では法学を学ぶ一方、神学と聖書の研究に強い関心を持っていた。1533年「突然の回心」によって福音主義者となるが、迫害を受けスイスに亡命。1536年から3年間ジュネーヴで教会制度の改革にあたるが、反対派により追放される。1541年に再びジュネーヴに招かれ、死ぬまで教会の改革運動に従事した。主著『キリスト教綱要』。
(1) 理想のキリスト教都市
スイスのジュネーヴは宗教改革の中心都市としてヨーロッパ各地に大きな影響を与えた。
(2) 予定説
予定説は人間の主体性を無視しているように思われがちだが、実際には民衆の自由な活動を促し、人々を教会の権威や封建的支配といった束縛から解放する要因となった。予定説は勤勉で禁欲的な近代市民社会を形成する倫理観の確立に大きな影響を与えたのである。
(3) 予定説の解釈
予定説そのものは、カルヴァン独自の考えではなく、パウロや中世の教義にも存在していた。
(4) カルヴィニズム
ドイツの社会学者マックス=ウェーバーが著書『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で指摘しているように、宗教改革(特にカルヴァンの思想)は経済活動(利潤の追求)を肯定したという点において、近代資本主義を生み出す原動力となった。
(5) カルヴィニズムの影響
カルヴァンの影響を受けた人々は、イギリスではピューリタン、オランダではゴイセン、フランスではユグノー、スコットランドではプレスビテリアンなどと呼ばれた。特にピューリタンがイギリスのピューリタン革命や名誉革命、またアメリカ建国においても重要な担い手になったことは、歴史的にも特筆すべきことである。
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