ARTHUR-AQUAMARINE's MEMO

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◇ 07 社会契約論

  • 社会契約論とその理論的基礎となった自然法思想の特徴と課題を理解しよう。
  • 服従契約へと至るホッブズと革命権を認めるロックの社会契約論の違いを理解しよう。
  • 直接民主制による平等な契約を目指すルソーの社会契約の意義と問題点を理解しよう。

② ホッブズ - 服従契約

 ホッブズの機械論的唯物論は、経験論の流れに与していると位置付けることができ、一方で彼は師ベーコンとは違い、人間の感覚が確実に真理をとらえる能力を持つという見方には懐疑的であった。そこで、より確実性の高い知の体系を求めるために、疑い得ない原理から演繹的に結論を導く幾何学的方法を重視し、イギリスにデカルト理論を紹介した。このような発想は、経験論の流れとは異質なものであり、彼は政治哲学においても、演繹的方法を採用していくことになる。
人間本性と自然状態
 ホッブズは、主著『リヴァイアサン』において、国家が存在しない状態を仮説的に想定し、これを「自然状態」と呼んだ。この自然状態を生きる人間は、快楽を追求し苦痛を避ける自動機械であるととらえる。自然権(自己保存の欲望)の行使とは、利己的動物である人間が欲求を満たすために行う活動のことである。この自然権の行使の結果が、「万人の万人に対する闘争」という戦争状態である。
死の恐怖と自然権の譲渡
 「死の恐怖」に襲われた人々は、安寧と平和を求めるという「自然法」に則って、各人の自然権を相互に譲渡するという契約を結び、国家(コモンウェルス)を形成していく ※(1)。この強大な国家権力 ※(2)は、人々が安寧と平和を求めるためにそれを支え、つくり出していったものなのだ。
服従契約
 ホッブズは、このようにつくられた国家を、各人の意志が具現化された人工的な「人格(person)」ととらえた。よって、国家権力の判断は各人の判断であり、国家に抵抗することは自分自身に抵抗することになるので、決して許されないことになる。ゆえに国王の定めた法律は絶対なのである。このような特色を持つホッブズの社会契約の特色は、「服従契約」と呼ぶことが出来る。
 彼は、人間の本性から国家権力の正当性・必要性に至るまでを、このような演繹的な方法で論証していった ※(3)。他方、ホッブズの議論の流れを追ってきてみると、人間は欲望の動物から理性的な主体へと成長してきていることに気付く。ここには、人間というものを完結した固定的なものと見るのではなくて、時間や条件の変化の中で動的に見ようとする経験論的な発想も見られるのである。
《 社会状態の外では、常に各人対各人の戦争が存在する 》
 人びとは、すべての人を威圧しておく共通の力を持たずに生活している間は、彼らは戦争と呼ばれる状態にあるのであり、そして、かかる戦争は、各人の各人に対する戦争なのである。というのは、戦争とは、戦闘や闘争行為だけに存するのではなく、戦闘によって争おうとする意志が十分に窺われる継続する期間に存するからである。……戦争の本質は実際の闘争に存するのではなくて、闘争への明らかな志向に存する……
《 このような戦争による障害 》
 このような状態においては勤労の余地はない。なぜなら、その成果が不確かだからである。したがって、土地の耕作は行われず、航海も海路で輸入されうる財貨の使用も行われず……
『世界の大思想 ホッブズ』(訳:水田 洋・田中 浩 河出書房)
注釈
ホッブズ
- Thomas Hobbes [1588~1679]
 貧しいイギリス国教会の牧師の子として生まれる。オックスフォード大学を出た後、貴族の家庭教師やベーコンの秘書などを務めながら研究を続けた。幾度か大陸に渡り、デカルトやガリレイなどとも面識を持った。清教徒革命直前に、絶対王政を支持するものとして議会派から攻撃を受け、11年間フランスで亡命生活をおくった。亡命中の王子(チャールズ2世)に数学を教えた。そこで、主著『リヴァイアサン』を刊行した。ひそかに帰国し、王政復古後はチャールズ2世に厚遇されたが、無神論者として宗教界から激しい非難を受け、著作の出版が禁止された。晩年は平穏な著作活動に専念し、91歳で亡くなった。
(1) 国家の形成
自然状態において「万人の万人に対する闘争」に陥っていた人間が、なぜ秩序を形成することができるのか。社会学や政治学では、このような自由な個人と社会の相克を「ホッブズ問題」と呼んでいる。
(2) 国家権力=リヴァイアサン
ホッブズは、『旧約聖書』ヨブ記に出てくる海獣「リヴァイアサン」になぞらえて、国家をこのように呼んだが、その強大な権力は人々の同意に支えられているとした。
(3) 国家権力の正当性・必要性
絶対主義国家を肯定するホッブズ理論の背景には、当時の清教徒革命に伴うイギリスの国内情勢の不安定さの原因は、絶対的な主権の不在によるとする政治的な見方があった。
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